
『アメリカが自分に何をしてくれるのではなく、アメリカの為、自分は何ができるのかを考えよう・・』
あのアメリカ大統領のケネディーが残した有名な言葉です。
アメリカは『自由の国』なんて言われていますが・・・
やはり頭(トップ)の考え方1つ取っても、今のままでは日本があの国を負かす事は出来ないのかもしれません。
現地(ハワイ)に行って、町を歩いていると国旗を掲げている『店』『家』が非常に多いという事に驚いてしまいます。『自由』などと言われているけど、実際は国民誰もが、『生まれ育った祖国』を愛し、『愛国心』という絆でしっかりと結ばれている・・
建国記念日にも国旗を掲げる事の少なくなった日本人(観光客)にとっては、その様はどう目に映るのでしょうか・・。
無論。我が家に国旗事態無い私としては、アメリカの人達の国旗=愛国心が眩しく見えてしまいました。
さて。前回の続きです・・・。
私は、チェックインを済ませこれから寝泊まりをする部屋に入り愕然としました。
『ねぇ~のっちょ!!トイレとお風呂が一緒の部屋にある!!』
そう・・ユニットバスなんです。
では、なぜユニットバスが問題なのか?
それは・・少し下品なお話になりますが、実は私、綺麗な体になった入浴後は、極力排泄物をしないように心掛けているのです。
実際、我が家では、入浴する前に必ず出すものは出して、バスタイムを楽しんでいるんですから・・。
もう・・誰に何を言われようと・・それが週間なんです。
料理を炒める前にはフライパンに油をひくように・・
バナナを食べる前には皮をむくように・・
私は、お風呂に入る前には必ず、トイレに入るのです。
従って・・私の場合、絶対にお風呂とトイレが同じ部屋にあってはいけないのです。
ハワイで迎えた初めての夜、私はいつものようにお風呂に入りました。もちろん入浴前の行程をしっかりと踏んだ上での事で・・
それがやっぱり・・失敗でした。
部屋がシャワーの蒸気で暖められるにつれ、浴槽のすぐ横に怪しくたたずむ便器から、私の出した姿無き残骸達の匂いが部屋中に充満してきたのです。
本来。いい香りのシャンプーを使い洗っているのだから、いい香りが部屋に充満するはずなのですが・・。
実際充満しているのは、100%ウ○コの匂い・・
私は、全然サッパリしないお風呂に苛立ちを覚えました。
ニンニクなんて食うんじゃなかった・・。
更に・・せっかく溜めた浴槽の中のお湯に、私が汚れを落とした石鹸の泡がたまりだしているのです。
原理から言って、始めに湯船にお湯をはり、浸かります。
そして膝まで溜まった浴槽の中で頭と体を洗う・・。もちろん同じ湯船の中ですから、私の流した泡は浴槽の中に流れてくる事は理解できるんです。
ただ・・出る前に湯船にもう一度浸かりたいのに、これではせっかく今、綺麗にした体が
また落とした汚れによって汚れてしまうのです。
『洗った意味ないじゃん・・・』
私は、イライラしました。
しょうがないので、一度水を抜き、もう一度お湯をはり直ししました。
更に・・更に・・
お風呂にカーテンがあるんです。
最初は、誰かがお風呂に入っている時に、別の誰かがトイレに入る際の目隠しの為のカーテンかと思ったのですが・・
『音も匂いも丸出しだな・・』という点に気付き、のっちょに尋ねました。
回答は、浴槽のまわり(床)に水が飛ばないようにあるのだという事。
しかし・・理由はわかったものの、浴槽と便器の間にあるカーテンを浴槽の外側にたらすのか、はたまた内側にたらすのかがわかりません。
浴槽の中にカーテンを入れると、せっかく溜めたお湯にカーテンが沈み汚いと思い、浴槽の外側にカーテンを垂らした結果。
カーテンを伝ったシャワーの水のせいで床がビショビショになってしまい、のっちょに怒られてしまいました。
実際アメリカには、日本のように浴槽に浸かる習慣が無いそうですね。
元々、習慣が無い国にお邪魔しているのは私ですから、米国さんには何も文句はありません。
しかし、部屋で靴を履く習慣だけはやめて下さい。
部屋に入るなり靴を脱ぐ私にのっちょは激怒しました。
『靴下が汚れる!!』って言われても・・。
お風呂から出ても、綺麗に洗った足をなぜ、また、靴の中に入れなきゃいけないんだ!!
それに、私だけではなく、一日中、抱っこされ自由を奪われた颯斗も、ハイハイをしたくて溜まらない様子です。
仕方なく、私達はベットに用意されている毛布を床一面に敷いて、土足の床を土足禁止にアレンジしました。
難は去ったと思い安心し、次の日部屋に帰宅してみると、ルームサービスのおばちゃん達が、ご丁寧に床に敷いてた毛布をすべてベットに戻しているんです。
日本人は何をしているんだ?とでも思ったでしょう・・
変に勘違いされているんじゃないかと思うと、急に悔しさが込み上げてきます。
かと言って、アメリカのルームサービスのおばちゃんに、なぜ床に毛布を敷き詰めているかなんて、英語で説明ができませんもんね・・。
まっ。本家の父は、ここがアメリカだという事を忘れ、テレビから流れる番組が全て英語だという事に腹を立てて・・
フロントへ、『おい!!兄ちゃん、日本のテレビやってないの?』と日本語で聞きに行き・・
『ちっ!!あいつじゃ話になんね~』と怒りながら部屋に戻ってきました。
『戦争に負けたんだから、英語で話さないと伝わらないよ』と笑いながら言った私に・・
『お前は日本人としての誇りがね~のか!!俺は何処行ったって、日本語しか話さね~よ!!』と。はっきり言い切りました・・・。
ハハハ・・ある意味たいしたもんだ・・。
部屋から見える町の星条旗よりも、心に大きな日の丸を掲げている父。
何だか格好良く見えた瞬間でした。
完結編につづく・・。

コメントを残す