ある保育園の遠足に、あるお母さんがコンビニのお弁当を買って持ってきました。
そのお母さんの子供さんは、お昼ごはんの時間、お友達の手作り弁当をうらやましがり、
買ってきたお弁当にはほとんど手をつけなかったそうです。
なぜだと思いますか?
という質問に
手作りだと好きなおかずが入っているから。
好きなキャラクターのお弁当箱だから。
愛情がつまっているから。
などなどでてきました。
では、子供はどうやって、
お弁当の何を見て愛情を感じるのでしょう?
買ってきたお弁当には、子供が好きそうな唐揚やハンバーグ、フルーツやデザートもついています。
今は家から持参したお気に入りのお弁当箱にお総菜を詰めてくれるサービスをしているお弁当屋さんもあるそうです。
あるお母さんがいいました。
「子供はお弁当箱を開けた時に、朝、お弁当を作っているお母さんの姿を思いだすんじゃないですか?」
なるほど!
買ってきたお弁当には大好きなおかずやデザートが入っていても、そこにお母さんの面影はでてこないのね。
子供って、いろんなところで親の愛情を感じ取れるんですね。
逆に愛情のない行動や言動にもかなり敏感です。
子供は愛情の器をもっています。
器を少しずつ少しづつ作っていって、その中をたっぷりにしたいのだけど、
幼児期の器は大きな網目のザルのようなもの。
愛情を注いでも注いでもじゃーじゃー流れて行きます。
ためる事ができないのでどんどん愛情をほしがります。
もっと!抱っこ抱っこ!かまって!かまって!!
それを根気よく愛情を注ぎつづけてあげるとその網目を流れる摩擦により、どんどん網目の穴が小さくなっていきます。
穴がなくなり愛情の器が出来始め、大きくたっぷりになって満たされた時その子は親の事を理解してくれます。
仕事で大変なのに毎日手作りお料理・お弁当をつくってくれたこと、仕事から疲れて帰ってきても遊んでくれたこと、一つ一つの質問にちゃんと考えて応えてくれたこと。
そんな器を持っている子は、いずれ社会に出て独り立ちをする時、きっと他の人にもやさしくできるでしょう。
愛情の注ぎ方を知っているから。
お母さんの手作り弁当って素晴らしいですね。
・・・さて、そんな母が愛情をたっぷり込めて作ったお弁当を毎日持って、、きっとそんな、のっちょの姿を思い浮かべながら3年間毎日食べたお弁当・・
3年間毎日、『早く着替えなさい!』と、これ?も愛情たっぷりの雷を食らいながら・・お気に入りのドラえもんのボタンをして通った幼稚園。
今日は、お弁当はなかったけど、今日で最後になるドラえもんをはめて、息子は卒園式に向かいました。

3年前、一言も話さず、一瞬たりとも笑わなかった入学式の姿を見て、実は・・・父は少し不安になっていました。
周りの子と比べても背が小さく内気な性格だった颯斗。

本当に大丈夫なのかな?
幼稚園・・いくら子供同士とはいえ、集団生活がこいつにできるのか?
本気で、そう思いました。
でも、今日の晴れ姿を見て、そんな心配をしたのがバカみたいだったな~
って本当にそう思いました。
少し、人より背が小さい。
少し、人より言葉が遅い。
少し、人より行動が鈍い。
そんな心配は、何の問題もないこと、3年たってみると本当に実感しますね。
お遊戯会でもしっかり頑張って自分の役割を果たしている姿や、運動会でも組み体操をしっかりやったり、歌もしっかり歌って、成長している姿を見てきました。
だからこそ、今日の卒園式・・・。
本当に行って良かった!
颯斗は凄く成長していました。
いや、息子だけじゃなくて皆が成長していました。

何の反応もしなかった(笑)入園式と違って・・
歌も大きな声で歌えてたし、卒園式だから卒園証書授与もあったんだけど、名前を呼ばれたら大きな声で「はい!」って返事して、園長先生の所で一礼、証書を貰ったら、一歩下がって一礼して、そしてのっちょの所まで行って、卒園証を渡して・・((泣))
恥ずかしいけど・・私は終始、涙。 。
お父さんの出席率がすごく高かったけど、なぜみんな泣かないんだぁ?
と思うほど泣いてないんだけど、私は、もう~耐えられなかった。
色んな場面でこみ上げてきて、どんどん涙が溢れたけど・・
最後の(さよならぼくのようちえん)っていう歌は本当にやばかった!
泣きすぎて声が出ちゃうんじゃないかと思いましたよ(汗)
そして、あまり人前で泣かない我が家の鬼も・・
この歌にはさすがに(我が家の)鬼の目にも涙でしたよ(笑)
あはは・・・のっちょも大号泣(T_T)
泣きながら歌ってる園児も居たし、先生方も涙、涙。
愛情をいっぱい注がれた園児と、愛情を沢山注いだ先生方。
本当にいい関係なんだなぁと思う素晴らしい卒園式でした。
卒園式が終わり、先生との最後のお別れの時、まさかの颯斗の涙。
それを見て、のっちょもまた涙。私は、さすがにやばいと、距離を置きました(笑)
颯斗は、その涙に対しては、強がった言い訳や、普通に「バイバイ~」って感じで言っていましたが、帰り道。「今日でもう幼稚園にはいかないんだよ」とか言ってたから・・やっぱり、颯斗なりに寂しいんだな。って思いました。
すごく仲良かったお友達とも、別々の小学校に行ったり・・
まっ、中にはまた中学で再会!という子もいるけど、
大半は・・今日で、一緒に遊ぶ事がなかなかできない子もいます。
どれだけ、子供達(本人達)は覚えているかわからないけど、『自分』を形成するこの3年間という大事な時期に、共に過ごした思い出や、経験や、刺激は、ずっとずっといい形として残ると思うんだよね。

入園式の日
私ものっちょも、本当に心配になるぐらいだったんだよな。
それが今日は……本当に本当に立派だった。

間違いなく!この3年間で大きく、大きく成長しました!!
そんな姿に・・嬉しくてね、誇らしくてね。
そしてもう幼稚園児じゃないんだってしみじみしてね。
4月になったら小学生になるんだなって。
それを思うと子供の成長を目の当たりにしている今が、凄く幸せに思います。
目に見えて成長している時期ですもんね!!
そして・・小学校に入ったら、また違った速度で成長していくんだろうな。
違った環境で育った、新たな仲間と出会って、、
最大6歳も違った人達との触れあいの中で、よりたくましく、より生意気に(笑)男として成長していくんだろうな。
勉強なんて出来なくってもいいから、
子供の時にしか出来ない事、子供だけに流れている時間を楽しんでもらいたいと思います。
大人は、もう嫌!ってほど時間があるけど・・
子供の時の時間って、本当に短かくて一瞬だからね(笑)
まっ。
のっちょ、あんなに泣いてましたけど・・
幼稚園の先生言ってましたよ。
来月・・
りこちゃん待ってますね♡って(笑)
そう・・・来月からは、りこがおせわになりま~す^^;
また三年間、愛情たっぷりのお弁当と、
毎朝日課の・・『早く準備しろ~』の鬼の雄叫び頑張って❤
あっ!
りこは、入園式もエンジン全開で行くと思いますよ!
もう~颯斗の影響で、園歌完璧ですから(笑)

まっ、そんな訳で
最後になりましたが・・
3年間に渡り、愛情を持って接して下さった先生方、仲良くしてくだったお友達と、その御家族の皆様へ・・
感謝の気持ちしか、浮かんできません。
皆様とのご縁に感謝をして・・
本当にありがとうございました。

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