『どうだ・・2人目の子供は・・どっちがかわいい?』
そんな質問を最近よくされます。
颯斗が産まれて、私に子供が出来たときに、『この子よりかわいいなんてもう現れないな!』真剣にそう思っていました。
しかし、どうでしょう!?
やっぱり2人目もかわゆくてかわゆくて♪もう頭がおかしくなりそうです(笑)
それに不思議と、お兄さんになった颯斗がまた・・今まで以上にかわいく見えて、それに加えて2人目の可愛さになって・・
本当に、どっかがかわいいなんてないですね。。
2人ともめちゃめちゃ可愛くて、めちゃめちゃ愛おしい・・そんな感じです。

いつの間にか、急にお兄さんになった颯斗は、自分で『おにいさんよ~』って言いながら、妹の面倒を見ています(笑)

手を握ってあげて『りこちゃ~ん』って。
あっ!娘の名前・・璃心(りこ)にしました。
私は、昔から女の子が産まれたら『ももこ』か『りこ』か『だいみ』にしたいと思っていました。
でも、最終候補に残っていたのは、『凪咲・なぎさ』か『茜音・あかね』。
でも、急なのっちょの一言で、候補になかった『りこ』にしたんです。
だから私にとっては、嬉しい命名♪
『りこ』なんて響きがいいし、『りこ』ってかわいいもんね♪
そんな妹の名前を呼ぶ兄。
自分もオムツしてるくせに・・

『よしよし。。いい子ね~』なんていいながら、オムツを替えてやり・・
自分こそオムツにきついのするくせに・・

妹の糞に・・
『くっさいね~』とこの顔。。(笑)
私は、型にはめたような子育てはしたくありません。
自分も、好きな事をやっているように、親の理想ではなく、その子の想うようにやればいいと思うんです。
でも、りこに関しては、私よりもお兄ちゃんがうるさくなるかな(笑)
結構・・颯斗、世話好きのおせっかい男だから(爆)
まっ。まだ頼りない背中の男だけど・・
妹のこと、守ってやってください!!頼むよ♪
さて、そんな私の宝物を産んでくれたのっちょ。
あの日の軌跡を書こうと思います。
『命の誕生を知らせる痛み』がどれ程の物なのか私にはわかりません。
『お腹の痛み』という事で言うと、私は昨年盲腸をやりました。
『盲腸の痛み』に襲われている時は、『そりゃ~もう~死ぬかと思うくらい・・』でした。しかし、以前、盲腸も経験した出産経験者にこんな話を聞かされました。
『盲腸?陣痛中に、もし盲腸が痛くなっても、きっと陣痛の痛みが強すぎてわからないよ。』
『陣痛の痛みは、盲腸の10倍だよ。』
陣痛の痛みは知りませんが、盲腸の痛みは知る私。
その話を聞いて、お腹が痛くなりました。。
あの痛みの10倍・・。私には耐えられないかもしれない。
私が、荷物を駐車場に取りに行き、言われた通り9階に上がると、看護婦さんが走って私の所に来ました。
それは、私に名前すら名のなせてもらえない程焦っていました。
『ご主人ですよね!?早くこちらに!!』
連れて行かれたのは、分娩室。。
分娩台には、すでにのっちょが乗っていました。
颯斗のときは、私も青の手術用の洋服着て、マスクして帽子を被って・・と、それなりの装備をして入ったのですが、この日は本当に仕事の作業着のまま。
大きな入院用のバックを3つも持ちながら、場違いな作業着男が分娩室で立ち往生。。
それに、あまりに急な事なので、もうすでに涙がこぼれそうでした。。
『のっちょ、痛い?』
当たり前の質問しか出来ない作業着姿の私。
『痛い??当たり前でしょ!!』
と苦しそうにするのっちょを見て、それだけで体が震えてきました。
それは、5分以上も大荷物を抱えたままだからではななく、のっちょの強さにです。
やはり、のっちょは覚悟が出来ていました。
颯斗の時に、すごい痛い思いをしたのに、またその痛みと戦ってくれる覚悟が出来ていたんです。
女性は、母になるための強さがある。
女として生まれた覚悟・・男にはそんな強さ・覚悟が果たして出来るでしょうか?
その時です!私のその震えを悟ったのか・・一人の助産師さんが声を掛けてくれました。『ご主人・・大丈夫ですから、とりあえず荷物をこちらに置きましょう。』
そんな言葉を掛けられて、我に返った私は、自分の立場に気づいて言いました。
『先生・・衛生的に自信がありませんから、着替えを貸して下さい。着替えて立ち合いますから』と。
そしたら、その先生は言いました。
『お仕事中に駆けつけるなんてご苦労様です。パパさんそのままの格好でいいですよ。それよりも、間に合って良かった・・ほら、もう髪の毛が見えてますよ。』
そう・・すでに、赤ちゃんはすぐそこまで出てきているんです。。
でも・・
産道ってどんな道なんでしょう?
『赤ちゃんも苦しんでるよ!赤ちゃんも頑張ってるよ!!』
颯斗の時もそうだったように、のっちょが苦しそうにしてると、決まってこの言葉を大声で掛けています。
子宮の中の世界と、現実の世界、産道の中から出てくるってどんな感じなんでしょう。。どうして、人間のこの奇跡的な進化の中で、『子孫繁栄』という大事な部分だけは、こんな大変な道しかないのでしょうか?
もっと気持ちよく、もっと楽にこの『誕生』を迎える進化の道はなかったのでしょうか?
それでも、さすがののっちょは、颯斗のとき同様、大声を上げることもなく、『赤ちゃんもがんばってるよ!』という先生の言葉に頷きながら、必死で頑張っていました。
呼吸も、踏ん張るタイミングも、先生の指示通り・・。
私は、ただ祈りながら見守るだけ・・。
『さっ!最後だよ!踏ん張って!!』その瞬間です。。

おぎゃ~ おぎゃ~
分娩室に入って約30分です。
陣痛がきて約2時間半のスピード出産でした。。
ただ涙しか出せない作業着の男。。
しかし、りこが『この家に産まれて良かった』って思えるぐらい頑張ろう!と強く心に決めた瞬間でもありました。
お腹の中の温度は35℃もあるようです。
そんな温かいところに10ヶ月も居て、急に25℃のこの世界に裸で来たから、産まれてすぐは2時間、お母さんの素肌の上で、温度を合わせます。
産道がどんな道かは、私は覚えていませんが・・
きっと、それは果てしなく長く狭く大変な道のりなんでしょう!?
だから、産道を通り産まれてきた赤ちゃんは、ある時期はその疲れを癒すために、ずっと寝ているのだと思います。

のっちょ・・
りこ・・
お疲れさまでした♪

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