あっという間に終わってしまった5連休、皆様どのようにお過ごしになられましたか?
シルバーウィークは、私は仕事でした。
本来なら会社の休み・水曜日も出て仕事をしておりました。(今日休みだけど・・)
でもね、もう2児の父ですから、『休み』だの『疲れた』だのって、そんな事言ってる場合じゃありません。
男ですから!『働いて』なんぼです。。
父ですから!『働いて』こその大黒柱なのです。
さて、娘が産まれてから、もう1週間たちました。
実は、書きたい事・話したい事が沢山あるんです。
出産に立ち会った時の事とか・・
のっちょが入院中に颯斗と過ごした4日間とか・・
娘にたいする気持ちとか・・
のっちょへ・・の事とか・・
お兄ちゃん、颯斗の事とか・・
もう~書くことは沢山あるのに、更新する時間が無くて・・ウズウズしておりました(笑)

本当に多くの人に祝福されて誕生した娘・・
やっぱり、まずは、その誕生の軌跡を残しておかなくてはいけませんね。
体重の軽さとは違う、命の重さを感じながら抱っこしていると、それだけで、なんだか・・また涙が出る2児の父です。。
さて、先週の水曜日。
9月16日の事です。。
私は仕事が休みでした・・。のっちょは午前中検診。
なので、いつものように、のっちょを病院まで送って、私は颯斗と2人で公園で遊んでいました。
検診から戻ったのっちょが言った言葉は・・・
『子宮口の開きが、前回とあんまり変わってないんだって・・』
『だから、来週の検診までこのまま産まれなかったら、ちょっと検査するって。。』
それを聞いて・・私は、思いました。。
『きっと我が子は、お腹の中でもう産まれる準備は出来てる、でも何かが足らないから出られないんだ!』って。
そこで、私達は、我が子の誕生を促進すべく、のっちょに『歩くぞ!』と提案をしました!

そんで向かったのが、もし、歩いてる最中に何かあってもいいように、病院からも
近い、颯斗も好きな『金沢動物園』です。
金沢ZOOは、なにせ歩きますから・・

また、山道なので、アップダウンも激しくちょっと大変?感もありますが、運動するには、少しきつい位の方がいいかもしれません。
それに、動物達を見ることによって、なんか人間という枠ではなく、動物がみな持っている、『子孫繁栄』の本能みたいな?ものを呼び起こしてくれたらなぁと思ったわけです。

だから、この日の私は、いつもの動物園モードの私とは違っていました。
いくら、颯斗が『キリン!キリン!』と言ってても、私は、あの長い首が産道の長さと重なり、なんか苦しい思いをしていましたし・・


『カンガルーがいるよ!』って言われた時だって、あの袋が、のっちょのお腹と重なり、それだけで母親になる覚悟を決めてる女性の偉大さみたいなものが浮かんできちゃって涙が出そうになるし・・

『ネンネしてるね~コアラ♪』の言葉に私は、早く寝ている我が子を見たい!って思うしで・・なにかおかしかったね・・私。。(笑)
でもね、やっぱり・・
象を見てると、なんかあの大きな体からさ、わかんないけど・・パワーをもらえる気がするのは私だけなんでしょうか?

よく、何か悩みなんかがあると『海』に行く!って言う人いるじゃん!?
海見てると、小さい自分に気づくみたいな・・力をもらえる・・みたいな。。
そんな感覚が私にとっては象なんです。。
私にとっての象は、みんなにとっての海なんだよねぇ~
この日も、2児の父になる!っていう嬉しい気持ちと同じくらいある、『責任感』の気持ちに押しつぶされそうだったから・・象にパワーをもらってきました。
象が神だと思ってるのは、インド人だけじゃないよ!
象に感謝してる気持ち、象を崇拝している気持ちは、けしてインド人には負けてません。

そう・・颯斗。沢山写メ撮って、待ち受けにしなさい!
象は長い鼻で大木をも持つこともでき、米粒でも残さずその鼻でつかむことが出来るほど、才能豊かな動物です。
そして、あの大きいからだでもの凄く強いのに、目はかわいくて、とっても優しい・・♪
私は、颯斗には象のような男になってもらいたいとも思っているのです。

さて、ちょっと象の事を膨らませすぎてしまいましたが・・(笑)
とにかく歩きました。
休憩を入れながら、3時間は歩いたかな?
『元気な赤ちゃん産まれますように・・』そんな願掛けをしながら、一歩一歩噛み締め歩きました。
その夜・・。
『今日かもね・・』いつものように、そんな言葉を言って眠りにつくのっちょ。
私も、いつもとは重さが違うその言葉にドキドキしながら、寝ました。
しかし、起きると、いつもと変わらない朝。。
のっちょは、私の弁当をこしらえていました。。
『どう調子は?』と私。
『実は・・』とのっちょ。。
えっ?痛いの??と聞くと、頷くのっちょ。。
『うん・・足がね。。』 えっ??
『昨日、歩きすぎて、筋肉痛になっちゃった。。』
私は、ため息だけを残し、会社に出掛けていました。
『やっぱり、産まれなかったか~』と脱力感でいっぱいの私は、なにか仕事も手につきませんでした。。
そんな時です!!朝の8時半!!私の携帯にのっちょからの電話が!!
なんでしょう?私は、勝手な勘違いをしていました。子供の出産は夜中が多い・・と。
颯斗の時も夜中でしたし、私の周りでも、夜中もしくは早朝の出産が多い為、きっと『陣痛があった』との電話ではないと思ったんです。
しかし、電話から聞こえてきたのは・・
『痛い・・・』の声。
その声は、筋肉痛なんかの痛みではありませんでした。
命を知らせる痛み。。
私は、すぐさま会社を飛び出しました。。
家に着くと、2年半前の颯斗の時と同じ光景が広がっていました。
例えは良くありませんが、その姿はまさしく映画『リング』の貞子状態。。
テレビから出てくる、あの有名なシーンがありますが、まさしくあれです!
床を這う動き。。私は、その姿を見て、すぐさま車を取りにいきました。
車を取り、家に戻ると、実家のお父さんが颯斗を迎えに来ていました。
いつものように、病院嫌いの颯斗は、いつものっちょを見送るように、元気よく『バイバイ~』と手を振っていました。
いつものように、半日だけの留守番とはしらずに・・
この瞬間が、最後の一人っ子で居られた瞬間だった事も知らずに・・
私達は、複雑な思いで颯斗を見送り・・
病院に向かいました。
診察をして、やはり子宮口が7センチ開いていました。
『ご主人!緊急入院します!入院用具は持ってこられましたか?』と何やら、先生も焦っています。
『車にあります。』もう・・産まれるんだ・・・
私は、ちょっと声が震えていたかもしれません、そう答えました。
『持ってきて下さい!それで9階に来てください。』
颯斗の時もそうでした。
陣痛が来て・・
病院に行って・・
診察して・・
緊急入院って言われて・・
車に荷物を取りに行って・・
9階に行って・・
案内されるのが病室で・・
陣痛の間隔が短くなるのを待って・・
分娩室に行く・・
私は、9階に上がるエレベーターの中で、そんなこれからの流れを整理していました。
しかし、9階に着いて、そのシミレーションは崩される事になりました。
そこに居た看護婦さんに。『あの~わたな・・』とまで言いかけた時です。
『渡辺さんのご主人ですね!?早くこちらに・・』そう言って、駆け足で向かった場所・・私はびっくりしました。
そう・・そこは分娩室です。。

大きな大きな荷物を抱えたまま分娩室に入ると、先生が言いました。
『間に合って良かった♪ご主人・・もう髪の毛が見えていますよ。。』
私は、すでに感動と戸惑いで・・泣いていました。。
後編へ続きます。。
颯斗と遊びに行って来ます♪

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