昨日、母の親友が亡くなりました。
私のブログのブックマークにも入っている方です。
母の親友なので、無論、私は産まれた時から可愛がってもらっていました。
小さい頃のアルバムを開くと、赤ちゃんの私を抱っこしてくれている写真が何十枚もあります。
よく私に笑いながら話してくれました。
『大ちゃんのおむつをよく替えたんだよ~』って。
私も、物心付いた時には、母の友人ですが、○○おねえちゃんと呼んでいましたので、どれだけ、近くで小さい私を見守ってくれていたかわかります。
私がまだ実家に住んでいた頃は、本当によくあそびに来ていましたので、一緒に飲んだり、旅行も一緒に行きました。
もちろん。
私の結婚式にも来てくれ、それは本当に喜んでくれました。
私が独立してからは、あまり会う機会がなくなりましたが、母は、相変わらず○○おねえちゃんの話を私にしていました。
母が一番いい笑顔で話す、仲間で年数回行く旅行の話。
本当に頭にきているんでしょうね(笑)『喧嘩した!』だの、『もう絶交』だの、って話。
いい出来事も嫌な出来事もたくさんたくさん私に話していました。
でも・・
最近聞いていたのは、○○が調子良くないんだ・・
という母の話。
もう何年前からかな?母から、調子がよくないと聞いていました。
母も調子がよくないから、よく2人で励まし合ってるって・・聞いていました。
一昨日、私は仕事が休みで家にいると、母から電話がりました。
救急車で病院に運ばれたらしい。
電話を受けて、母と一緒に病院に行きました。
病気の為に、痩せてしまったことや、足がパンパンに腫れていることは聞いていましたが、
久しぶりに会ったその姿は、母から聞いて想像していた以上でした。
私が声を掛けると、『仕事は?』『家族は元気?』『来てくれてありがとう』『こんな姿みっともないね』と声を掛けてくれました。
“俺も太ったからわかんないでしょ!?”というと、うん。うん。って軽く微笑んでいるようにみえました。
病院の先生は、“早ければ今夜ですので”会わせたい人には連絡をとるようにと言っています。
もちろん。見た目にも決して良くないことは素人の私でもわかりますが、その言葉を受け入れるのに抵抗がありました。
だって、意識もあって、会話も出来るのに・・
『命』って、そんなにあっけなく終わるの?って。
あと数時間後には、死んでしまう。
そんな事を言われてもなんか・・・『?』という感じでした。
大号泣している母と、○○おねえちゃんの実姉さん。
私は、その場でしっかりしなきゃ!と思っていましたし、
また、なんか友人に寄り添う母の姿勢からも色んな事を考えていました。
“友達なんだよね?って(笑)”
だって・・なんか兄弟みたいな、その2人のいい距離感・空気感を、すごく冷静にみている自分がいました。
母は、泣きながら○○おねえちゃんに声を掛け、足をさすっています。
○○おねえちゃんは、つぶった目を時折あけて、まさよ(母)・・と話しかけます。
何十年も一緒にいる友達とは、こんな空気感になれるのか・・
あの状況で、そんな事を思っていたなんて不謹慎かもしれませんが、
“あ~この2人は本当にいい仲間だったんだね。”とわかるそんな感じ。
人は、死ぬ時どんな事をおもうんだろう。
それは、人それぞれかもしれないけど、最後に会う人は、やっぱり自分の人生の中で大切だと思う人がいいなぁと思いました。
人の命・死について“いい”もなにもありませんが、
そういう意味であれば、そんな光景を見て、親友同士、最後に手をつなぎあえた事はよかったんじゃないのかな。
親友をなくす辛さは、私はまだ知りません。
母はすごく辛いでしょうが、最後のお別れの後は、元気になってほしいです。
○○おねえちゃんの事だから、母の事は心配していると思いますから。
私も、最後のお別れには行かせて頂きますが、いつもこのブログを見てくれていたので、こちらでも書かせて頂きました。
本当に、本当に渡辺家がお世話になりありがとうございました。
そして、これからも親友の母を今までのように支え見守っていて下さい。

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