「象は死を悟ると群れからはなれて、ひっそりと死ぬ場所を求めて旅にでる」
いつ頃からか、『泣ける』と話題になっている【象の背中】。
今日の話は、アニメの方じゃなくて、役所広司さん主演の映画。ずっと見たかったこの作品をさっき借りてきて観ました。
末期の肺ガンで余命6ヶ月と宣告された主人公がどう生きていくかを描かれた作品なんですが、いやぁ~ 声出して号泣ですよ。
恥ずかしいくらい泣いちゃいました。『泣いちゃうんだろうな』なんて思いながら、DVDを手に取ったのですが、こんなに泣くなんて思ってもいなかったです。
まずは、本題に入る前に・・役所広司さんに拍手を送りたい。
すごい役者さんだなぁ~って思いました。
だんだんと弱っていくあの姿や顔。役作りの為減量されたんでしょう。
本当に、顔もゲッソリ・・体も細く、本当に病気をされてるんじゃないかと思うぐらいでした。
私の勝手な推測ですが、もしかしたら、本当に末期ガンの患者さんを見たんだろうと思います。薬を変えると言った時の不安になるあの顔や、苦しむシーンなど・・
本当に、本当に涙が出ました。
人は皆、期限付きの命です。
ただ、実際病気になりその期限が見えた時・・
それを、宣告するかどうかは賛否両論だと思います。
私は思います。余命何日といわれると、大切な時間に気づきます。当たり前の毎日が本当は当たり前ではなく、毎日が神様からの贈り物のような感謝の気持ちでいっぱいになるはずです。
・・でもこれは、余命宣告をされてない私だから言えるきれいごと。。
実際は、どうでしょう?
毎日が大切に思える以上に。恐怖や死にたくない!という思いに押し潰されてしまうんじゃないでしょうか??
そんな事を自分だったら?と考えこの映画を見ました。
余命宣告をされるシーンから始まります。
医師から、半年の命と告げられた主人公は、以外にも驚きの後笑っていました。
その笑いが、なんとも生々しく人間の、本当に追い詰められた時の姿を見ているようでした。
主人公は、病院で延命処置をせず、いつものままの生活を選びました。
そして・・人は振り向かないで前へ進め!っていういかにも勝ち組の考え方で生きてきた主人公が、『ありがとう』と『すいません』を言いに、過去に関わった人達に会いに行くんです。
自分自身の人生を振り返って見ることで伝えられなかった気持ち、傷つけてしまった人への懺悔、そして誤解のまま離れた親友、そういった人達にもう一度で会う事で、本当に最後を見て欲しい人が分かってくる。
私も、自然と何人かの顔が浮かんできました。
映画の中では、いい家族がありながらも、不倫をしている主人公。秋元康の世界観なのか、それが人間とでもいいたげな設定にも引き付けられました。
最後の方は、もう・・ずっと涙です。
衰弱しきった姿で、家族に最後のメッセージを残します。
息子に・・
娘に・・・
妻に・・・・
それは、観てください。
最後に・・主人公はこう言っています。
「象は死を悟ると群れからはなれて、ひっそりと死ぬ場所を求めて旅にでる」
でも、ワタシにはそれが出来そうにない。
最後には愛するものに見守られて逝きたい。
私も、この主人公同様・・象にはなれそうにありません。
皆さんもぜひ、機会がありましたら【象の背中】見てください。
いろんな事を考えさせてくれます。。
アニメ【象の背中】

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