
俺が学生の頃、伊勢佐木町に行くと、たまに、異様なオーラを漂わせ歩く、一人のお婆さんを見かけました・・。
『港のメリーさん』
皆さん知ってますか?戦後、故郷を離れ、東京、横須賀などを渡り歩き、横浜は伊勢佐木町で米兵相手の娼婦していた人の事を。
私が知るメリーさんは、本当に、恐かった・・
真っ白に塗られた顔。濃いアイシャドーでくま取られた目。年のせいで曲がった背中を、真っ白なロングドレスで包み、大きな買い物カートを押している姿。
本当に、本当に、恐かった・・・。
『この人、絶対頭おかしいんだろうなぁ~』と思っていた人が、『横浜の伝説』と呼ばれる人なんて・・・
まさか、メリーさんに、みずから道を開けてた自分が、メリーさんの足跡を追うようになるなんて・・。
先日。映画を見ました
【ヨコハマメリー】
彼女の映画です。
この映画を見て、メリーさんの事や、戦後の横浜がどんな街だったのかかがよく分かりました。
当時は、メリーさんのような娼婦がたくさんいて、そんな日本人娼婦と米兵との間にできた何百という混血児が根岸外人墓地に埋葬されているという話。
濃いメイクに、豪華なドレス。りんとして、プライドをたたえた目。
だか、家は無く雑居ビルの廊下がねぐらだったという事実。
プライドがたかく。奇異の目にさらされた半生だったが、彼女の愛すべき人間性も知った。
飲み屋でトイレを借りる時は、主人に缶コーラを手渡し借りていた事。行きつけのレストランの女子従業員へのクリスマスプレゼントをわすれない事。寝床にしていたビルのオーナーに、タオルなどの贈り物をしていた事。【西岡雪子】の仮名で、世話になった人には、お礼の年賀状もだしていた事。
横浜から姿を消してからは、故郷にもどり、老人ホームで安らかに暮らした事。
うっ・・・。
うっ・・。
あ~書たい事がたくさんありすぎて、うまくまとめる自身がないからもう辞めます!!
【浜っ子】には、色んな意味で見てもらいたい映画です!映画は、整理券を配るぐらい混雑している日もありますが・・。
映画のポスターの前で話す人たちを見て、改めて、存在の大きさを感じました。メリーさんは、横浜の人たちが共有する思い出なのだと・・・。

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